2023年06月06日

Pure Essential Chromatography System:分離効率化へのファーストステップ

2023年6月、スイス、フラヴィル - ラボ機器のリーディングカンパニーであるBÜCHI Labortechnik AGは、Pure Essential Chromatography Systemを製品のラインナップとして加えました。この装置は、フラッシュクロマトグラフィーの自動化を導入するために最適な装置です。使いやすくてコンパクト、ニーズに合わせてシステムを拡張できるようモジュール設計されています。
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あらゆるクロマトグラフィーシステムにおいて基になっているのは、伝統的なオープンカラムの構成です。これは、クロマトグラフィーの発明者であるMikhail Tsvet氏が使用していた構成と類似しており、多くの人々にとって最初に触れるクロマトグラフィーです。その仕組みはとても単純で、両端が開いたガラス製のカラムを使います(小規模の研究室ではカラムの代わりにビュレットを使うこともあります)。カラムの底には、回収フラスコへの溶媒の流れを制御するための栓があります。すべての工程において重力で送液を行うため、時間がかかり、効率が悪く、分離の各工程を手作業で行う必要があります。 長年にわたり、合成または抽出から得られた混合物を分離する技術は大幅に改善されてきました。しかし、最近の装置の多くは複雑かつ高価で、一部のユーザーには必要ない高度な機能を備えています。Pure Essential Chromatography systemは、このような市場のギャップを埋めるために特別に開発された装置です。その心臓部には、大流量を可能にする強力な50barポンプを搭載しています。ポンプは溶媒と試料を固定相に高速で移動させます。この装置は、直感的なソフトウェア操作によりプロセスの自動化を可能にし、迅速で再現性の高い結果を得ることができます。数回のクリックで、メソッドをプログラムしたり、パラメータをその場で変更することもできます。充てん済のフラッシュカートリッジの採用することで、手動でカラム充てんする手間が不要になり、準備作業を簡素化できます。システム全体が効率的であり、小さな粒子径を使用することでより高い分離能が得られ、さらに溶媒の消費量を削減できます。 Pure Essential Chromatography system は、設置面積が小さいモジュラーシステムとして設計されており、ニーズに応じて装置構成を拡張できます。強靭な制御ポンプであるPure Essential Chromatography systemに、高感度UV検出器やフラクションコレクターを追加設置できます。搭載した圧力センサーと、毎日の厳しい使用に耐えるスチール製のポンプヘッドや堅牢なアクセサリーを備えた頑丈な設計がもたらす、安全性もPure Essential Chromatography systemの大きな特長です。また、メンテナンス時には装置各部に簡単にアクセスできます。 シンプルさは合理的な設計と長年の経験から生まれた結果であり、Pure Essential Chromatography system は、本質を追求する努力の結晶です。この装置は、特定のワークフローのためにカスタムメイドの構成を必要とする大学やラボに最適です。BÜCHI LabortechnikのDirector of Business Areas & Vertical MarketであるRuedi Hartmann博士は、「Pure Essential Chromatography system は、操作がとても簡単で、複雑さがないのが特長です。また、設置面積が小さく、価格も魅力的です。オープンカラムに慣れている人が分取クロマトグラフィー装置の世界へ入るのに最適の製品でしょう」とコメントしています。 Pure Essential Chromatography system は、BUCHI の分取クロマトグラフィー製品ラインを完結させるものです。BÜCHI Labortechnik AGは、学術、製薬、化学、バイオテクノロジー産業のあらゆる予算およびワークフローに対応するソリューションをご提供しています。