BUCHIがNeoSpectraプラットフォームを買収
2025年4月 、 BÜCHI Labortechnik AGがSi-Ware SystemsのNeoSpectraプラットフォームを買収したことを発表します。これには、Si-Ware SystemsのポータブルNIRアナライザーと、データ・デバイス・検量線モデルの管理を行うクラウドベースのソフトウェアプラットフォームであるNeoSpectraが含まれます。Si-Wareのフィールド向けソリューションとBUCHIの高度なラボ、アットライン、オンライン近赤外(NIR)分析の専門知識を組み合わせることで品質保証を強化し、食品、飼料、化学等の業界を中心としたサプライチェーン全体でデータに基づく意思決定を可能にする統合型エコシステムを提供します。
この戦略的買収により、BUCHIだけが、革新的なポータブル型ソリューションを含む完全に統合されたNIRエコシステムを提供できるようになります。原料調達、生産、最終品質検査の各段階で、迅速で正確な非破壊分析が可能です。すべての機器が相互接続されたオープンソフトウェアプラットフォームのNeoSpectraに統合することで、据置型とポータブル型ソリューションが調和して連携し、様々な用途に対して他にない機能を提供します。さらに、このプラットフォームでは、異なるデバイス間および異なるメーカー間で検量線モデルのシームレスな転送が可能です。
「この統合により、BUCHIはユーザーがNIRデバイスの活用を最大化しながら、サプライチェーン全体の利害関係者に対する一貫性と透明性を維持できるよう支援します。我々は、これが顧客に大きな価値をもたらすと確信しています。」とBUCHIのNIR事業ディレクター、ルーディ・ハートマンは述べています。
ProxiScoutフィールドアナライザー(旧NeoSpectraスキャナー)を用いることで、原料の受け入れ段階から、水分やたんぱく質含有量などの重要なパラメーターの変動や逸脱を即座に検出できます。この重要なデータを直接調達チームに送信することで、不良バッチの受け入れ拒否や不必要な物流・処理コストの削減が可能になります。製造施設に到着後は、ProxiMate、NIR-Online、NIRFlex N-500などのBUCHI製 NIR装置が、生産の様々な段階における分析プロセスを引き継ぎます。全工程の分析データをNeoSpectraクラウドポータルで同期することで、各段階からの洞察を次の意思決定にシームレスに活用し、統合的な品質保証システムを構築できます。
「これは、Si-WareのMEMS NIR分光センサーがもたらす可能性を拡大する重要な一歩です。NeoSpectraは今後BUCHIのポートフォリオの一部となりますが、その運営の元でさらに成長すると確信しています。Si-Ware Systemsは、業界を再定義する新しい技術の先駆者であり続けるという使命を担って行きます」と、Si-Ware SystemsのCEOであるヒシャム・ハダラ氏は述べました。
BUCHIは、NeoSpectraの既存顧客およびパートナーを歓迎し、円滑な移行と継続的なサポートをお約束します。本統合により、運用を中断することなく、統合NIRエコシステムを通じてさらに高い価値を提供していくことを目指しています。
BUCHIとSi-Ware Systemsは、食品・飼料・化学業界等の関係者を対象に、この斬新なエコシステムを紹介する限定ウェビナーを開催いたします。BUCHIのNIRエコシステムが、品質保証プロセスをどのように向上させ、一貫性を確保し、品質とイノベーションへのアプローチを再定義できるかをご体験ください。