回転速度は、ヒーティングバス温度およびリフトの位置とともに、バスの ディスプレイに表示されます。また、インターフェース使用時にはバスとイ ンターフェースの両方に表示されます。

透明のプラスチックコーティング（P+G）により、ガラスパーツの堅牢性と 安定性が向上します。プラスチックコーティングガラス（P+G）は、万が一 破裂した場合にもガラス破片が飛散せず安全です。また試料はガラス容器 内に残り、回収することができます。

『適切な条件を見出す簡単な方法として「⊿20℃のルール」があります。:

• 蒸発させる溶媒の、使用する真空度での沸点に対して、ヒーティングの温度を20°C高く設定します。
• また冷却温度は溶媒の沸点よりも少なくとも20°C低くします。

多くのアプリケーションではバス温50 °Cが推奨されます。例：

• 加熱バス温度50 °C
• 沸点30 °C（真空度の調節により）
• 冷却温度 < 10 °C

加熱バスの温度を最大50 °Cとすることには、次のように多くの利点があります。

• 回転フラスコのハンドリングで火傷をする危険がない
• 加熱液体（水など）の蒸発が少ない
• 他のバス温度に比べてエネルギー効率が良い

アプリケーションの実行に際して、適切なコンデンサーを選ぶことは決定的に重要です。必要な凝縮レベルに応じて、要求される冷却能力を選ぶ必要があります。

最も普通に用いられるのは水道水です。蒸留水を用いるときはボラックス0.5 gを添加します。イオンを添加しない蒸留水はバス容器を腐食するからです。95°C以上の高温で加熱する場合はポリエチレングリコールの使用を推奨します。

はい、BUCHI Rotavapor® R-300（ロータリーエバポレーター）システムに はエコモードが用意されています。所定の時間が経過するとバスと低温循環 水槽の両方が待機モードに移行し、必要に応じて自動的に復帰します。

蒸留の条件が⊿20℃のルール(10-30-50)に従っていなかった場合、コンデンサーでの蒸気の凝縮がうまく起こらず、ポンプに流れ込んでしまうことがあります。ポンプでは圧力が掛かってしまうため上記が凝縮されて液滴となります。この現象が確認された場合、真空度を高く設定するか、コンデンサーの冷却温度を低く設定します。